当店は当地において昭和6年より営業をしております。昭和10年5月には109軒の家屋が焼失する大火にみまわれ、甚大な被害を受けたそうです。こんな中でも、土蔵が創業以来ありましたのである程度の財産は守ることができたようです。
この土蔵は今ではその役割も様変わりしかつての「財産を守る蔵」から「日本酒の保管蔵」へとその用途は変化しました。土蔵はその字の如く、壁はすべて泥とわらを混ぜ合わせたものにより作られています。そのためでしょうけれど、ワインセラーと同じく一定の温度・湿度を保つことができるため好条件でお酒を保管することができるのです。私の曽祖父の土蔵作りにより今もなお昔と同じ商売ができることは、本当にありがたいことです。
蔵元を訪ねるとたいがいの蔵元では本当にすばらしい貯蔵蔵を持っています。私はいつもながら手入れのよさに驚かされます、と同時に当店でも本当に土蔵を有効活用せねばと日々思案しております。
また現在では火入れをしていない生酒の需要も多く各お酒屋さんでもその保管には頭を悩ましていることと思います。当店では土蔵では対応できない商品に関しては大型の冷蔵倉庫に保管しています。土蔵は確かに温度・湿度は年間を通じある程度一定していますが、夏場に5℃前後を維持するのには無理があります。
お酒は生きていますので、夏場に販売する場合は本当に気を使います。私も多少むずかしいことをお客様に申し上げることもございますが、美味しく飲んでいただくためとご了承いただきますようお願いする次第です。これも私どもが扱うお酒に関しては自信を持ってお客様と接している証拠なのです。ご覧頂いています冷蔵庫は2坪あり、中には数年来入ったままの純米酒・吟醸酒があり”本当の”酒好きを待っています。一度私のおすすめのお酒を飲んでみてはいかかでしょうか。そんな方からの御一報お待ちしております。
お客様が安心してお酒選びができますように、当店ではきき酒ができるスペースを設けております。ご希望のお客様からひと声掛けていただきますとすぐにご用意いたします。
常時4〜5種類のタイプの異なった地酒を試飲できます。
土蔵は昔からの姿を今にとどめていますが、店構えは何度となく変わっています。
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