愛飲家の方はご存知の通り酒造好適米のKINGはいわずと知れた「山田錦」ですが、秋田県農業試験場が15年かかって作り上げた山田に優るといわれている酒米を「秋田酒こまち」と言います。簡単にいえば、15年前は特定名称酒がほとんどない時代で秋田県産の一級酒・二級酒が幅を利かせていた時代なんですね。ところがそこに日本酒にも高級化嗜好が強まり高くて美味しい酒が受け入れられる時代が到来しました。酒の国・秋田の清酒もとうとうその地位を脅かされることとなりました。お酒造りの方向転換を求められた県内蔵元の多くが鑑評会向け出品酒を造り始め、数多くの賞を取ってきましたのはいうまでもない事実です。しかし使用していた酒造好適米は100%山田錦(兵庫県産)でした。じゃあってんで、秋田県産の山田錦を使った酒造りを目指し栽培をやってはみたものの、全く収量が上がらず採算が合いません。なぜなら本来山田錦は10〜11月の収穫なのだそうですが、秋田県ではその時期雪がそろそろ降り始める頃で気候が合いません。だったらこちらの気候に合って、かつ山田錦を超えるものを作ろう、というのがこの酒米が開発されたそもそものきっかけです。まあ全てが自前での高級化でしょうね。
 「秋田酒こまち」は成分分析で「山田錦」よりデンプンの消化性が高い(融けやすい)、低タンパク質(雑味のもとが少ない)という優れものであることがわかりました。事実昨年の全国新酒鑑評会において初出品にもかかわらず、二つの蔵元が金賞を受賞しています。そのうちのひとつ、秀よしだけは昨年末に大吟醸原酒金賞受賞酒(秋田酒こまち使用、自社酵母使用)として先行発売しましたが好評を得ており各蔵元一斉発売にはづみをつけています。風味をした感じは「口全体に旨みが(芳醇旨口)広がり、後味(のど越し)も軽く、全体の印象としてものすごく上品なお酒」です。
 県酒造組合の申し合わせによりその他蔵元は4月1日が解禁日となったわけですが、ほとんどが「秋田酒こまち100%使用、こまち酵母使用」なので風味・酒そのものの旨さは杜氏の手腕にかかっているのではないのでしょうか。


刈穂 純米大吟醸原酒
原料米 秋田酒こまち
精米歩合 40%
日本酒度 +2
アルコール度 17〜18度
価格 720ml  2,940円

刈穂 純米大吟醸原酒は完売しました
出羽鶴 純米大吟醸生原酒 「夢小町」
原料米 秋田酒こまち
精米歩合 40%
日本酒度 ±0
アルコール度 16〜17度
価格 720ml  2,625円

出羽鶴 秋田酒こまち仕込 純米大吟醸生原酒「夢小町」は完売しました
福乃友 大吟醸 「福」
原料米 秋田酒こまち
精米歩合 40%
日本酒度 ±0
アルコール度 17〜18度
価格 500ml  1,890円

福乃友 大吟醸 「福」は完売しました
飛良泉 大吟醸 
原料米 秋田酒こまち
精米歩合 35%
日本酒度 +4
アルコール度 15〜16度
価格 720ml  2,940円

飛良泉 秋田酒こまち仕込 大吟醸は完売しました
まんさくの花 大吟醸
原料米 秋田酒こまち
精米歩合 40%
日本酒度 ±0
アルコール度 15〜16度
価格 720ml  2,625円

まんさくの花 秋田酒こまち仕込 大吟醸は完売しました
福小町 大吟醸 「雪湯澤」
原料米 秋田酒こまち
精米歩合 40%
日本酒度 +1.5
アルコール度 16〜17度
価格 720ml  2,940円

福小町 秋田酒こまち仕込 大吟醸「雪湯澤」は完売致しました

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